腰椎症（ようついしょう）
原因
人間の背骨は、骨と椎間板でできています。背骨の中で腰の部分の骨を腰椎と言います。腰椎は、年齢を重ねるうちに徐々に変形していきます。腰椎の変形によって生じた腰痛を腰椎症といいます。なぜ腰椎は変形するのかというと、人間は二足歩行することによって、体重の３分の２を腰で支えています。その中で、姿勢が悪かったり、重いものを持ったりなどで腰の軟骨が擦り減って、老化とともに変形します。
症状
日常生活や、仕事、スポーツの疲労によって腰痛を生じます。骨の変形によって神経を圧迫して、足にしびれがでることもあります。基盤となっている腰椎が傷んでいるので、良くなったり悪くなったりを繰り返しやすいです。
治療
痛みが強い時期には、安静に心がけ、シップやコルセットをつけたりします。しかし、安静にしすぎると逆に筋肉を弱くしてしまいますので、日常生活の出来ることはしてください。急性期（３日程）は腰を冷やして、その後は温めてください。痛みを早く軽減する為に鍼灸治療やマッサージは効果的です。痛みが軽くなれば、腰痛体操を行います。痛みをほおっておくと長引きますので、早めに治療しましょう。
