病因
ジャンパー膝とは、ジャンプやランニング、蹴る動作を繰り返し行うことで膝に起こる障害です。スポーツ種目としてはバレーボール、バスケットボールに多くみられます。年齢は15歳〜18歳のスポーツ選手に多いです。
症状
ほとんどは膝のお皿(膝蓋骨)の下に痛みが出ます(図1)。まれにお皿の上や膝の下が痛むこともあります。痛みは運動開始時にみられ、ウォーミングアップ後にやわらぎます。スポーツは出来ますが、運動終了後に再び痛みが出て来ることが多いです。さらに重症になるとスポーツができなくなることもあります。
治療
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)のストレッチと筋力強化が重要です。大腿四頭筋のストレッチにより傷んでいる筋肉へかかる負担を減らします。そして筋力を強化することで、極限まで力を出さずにジャンプできるようにします。スポーツを行う時に重要なことは、サポーターを着用すること、十分なウォーミングアップを行うこと、運動後に10〜15分間のアイシングをすることです。これにより局所の炎症も改善されます。もしこれでも痛みが継続される場合は、一定期間スポーツを中止します。
大切なのは、焦る気持ちを抑えて無理をしないことです。できる運動量にしていきましょう。