病因
母指CM関節症とは、手の親指の変形性関節症です。親指は物を把持するために、他の指との対立運動で必ず使用します。よく動く関節なので、使い過ぎや老化によって関節軟骨がすりへり、変形します。またこの部の脱臼や骨折後にも起こる事があります。進行すると関節は亜脱臼してきます。主に中年以降の女性に多く発症します。
症状
親指のつけ根に痛み・腫れが起こり、症状が進行すると変形が見られ、握力やつまみ力が低下してきます。とくにビンのふた開け(図1)、カギなどの施錠操作時に症状は悪化します。この親指の変形性関節症による機能障害が、日常生活動作や就業に影響します。
治療
治療基本は関節の安静、安定および消炎対策です。痛みを抑えるために手のマッサージや、はり治療が有効です。症状が強いときは固定用装具の適応となります。それでも痛みが治まらず日常生活に支障が起こる場合は手術をする場合もあります。